還暦を過ぎている自分は安全だろうと美由紀は電車の中で無防備だった。だがお尻を撫でまわす手の動きは明らかに偶然ではない。まさか…私が標的にされている!?確信した瞬間に恐怖が駆け巡り体が硬直。抵抗もままならず美由紀はあえなくイカされてしまった。あれから数日。あの出来事は悪夢だったはず。なのに美由紀の中であの記憶は何度も蘇り体の奥が熱くなる。やがて美由紀の中で沸き上がってきたのはもう一度あの電車に乗りたいという願望だった。
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